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安い・高すぎる?価格の判断をブッキングカーブを使って行ってみた

おはようございます。 とあるホテル旅館グループでエリア責任者をしているGENです。

このたび、レベニューマネージャーやマーケティング責任者が感じた日々の出来事や課題について「Staysee流の省人効率化 & 集客マーケティングのための ホテルシステムの活用ガイド」で執筆することになりました。

Staysee流ということで、最近分析機能に追加されたブッキングカーブを使った事例を紹介したいと思います。

価格調整が適正に行われているかブッキングカーブで確認

販売価格のコントロール(レベニューマネジメント)を行うときに、競合ホテルの価格と比較して自社の価格を決めているホテルも多いと思います。 その場合、需要が昨年より下がっている土曜日などで、周辺のホテルが昨年と比べて安売りをしていると、その価格と比較して価格を決定すると、満室になっても売り上げが昨年より下がってしまいます。

次のブッキングカーブは、とある旅館の土曜日の販売室数を表示しています。

ブッキングカーブ 販売室数

販売室数は29日前までは同じか少し少ないぐらいの売れ方でしたが、ここ2・3日でキャンセルがあり、5室ほど売れている部屋が少ない状況なので、ここからが踏ん張りどころです。

 次のグラフは、売上額のブッキングカーブです。

ブッキングカーブ売上額

今日時点でも売上額は昨年より多くなっています。
売れた部屋は昨年より少ないですが売り上げが同じということは、ADRが昨年より高くなっているのでしょう。

ブッキングカーブ ADR

次のグラフはADRのカーブです。売れた予約ごとのADRが表示されています。
84日前から77日前までは昨年よりADRが高くねっています。
42日前は昨年とほぼ同等でしたが、35日前はADRが上がっています。


ちなみに34日前に極端にADRが上がっているのは、1室しかない特別室が大人数で売れたためです。
(ブッキングカーブを表示する部屋タイプに1室しかない特別室は、含まない方がいいかもしれませんね)

宿泊単価

宿泊単価を見ると、昨年よりほとんどの日で高くコントロールしています。

 

価格を下げる?現状維持?判断をブッキングで検討する

この価格を見てから再び販売室数を見ると、昨年より販売室数が少ないのは、昨年より値段を上げているために売れにくくなっているように見えます。
少し値段を下げた方がよさそうだと判断されますね。




今週始まる楽天トラベルスーパーセールで販売数が伸びるかもしれないので、価格を下げないという判断もあります。
ただ、周辺の宿の価格を見ると、値段が少し安く販売されていて、残室も多いので、値段を少し下げることにします。

今回の事例では値段が高すぎるということはなさそうですが、少し値段が高くなっていました。
昨年と同じ傾向になるとは限りませんが、価格を上下させるときの判断材料に使えると思います。

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