「鍵の受け渡し、もっとスムーズに!」ホテル向けスマートロック活用ガイド

目次
- 1 「鍵の受け渡し、もっとスムーズに!」ホテル向けスマートロック活用ガイド
- 2 種別ごとのメリット・デメリット
- 3 スマートロック 製品紹介
- 3.1 Baycomスマートロック(株式会社ベイ・コミュニケーションズ)
- 3.2 KEYVOX(ブロックチェーンロック株式会社)
- 3.3 MIWAロック(美和ロック株式会社)
- 3.4 L!NKEY Plus(株式会社ユーエムイー)
- 3.5 RemoteLOCK(株式会社構造計画研究所)
- 3.6 Akerun Pro(株式会社Photosynth)
- 3.7 カギカン(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)
- 3.8 bitlock PRO(株式会社ビットキー)
- 3.9 LaresIA(株式会社GOAL)
- 3.10 タッチレスチェックインサービス(全日空商事株式会社)
- 3.11 STARRY(株式会社SOZONEXT)
- 3.12 KEY STATION(Keeyls株式会社)
- 4 スマートロック導入の流れ
- 5 まとめ
「鍵の受け渡し、もっとスムーズに!」ホテル向けスマートロック活用ガイド
スマートロックとは?
スマートロックは、従来の物理的な鍵を使用せず、デジタル技術を利用して施錠・解錠を行う電子錠そのものを指します。 スマートロックシステムは宿泊業界において「利便性」「効率性」「安全性」を高める重要なツールとして注目されています。
- 業務効率化
- 顧客体験の向上(利便性の向上)
- インバウンド需要への対応
- セキュリティの強化(紛失リスク回避)
- 規模や施設特性に応じた柔軟性
スマートキーとは?
スマートキーは、電子的な仕組みを使って解錠・施錠を行うデジタル鍵の総称であり、 スマートロックを操作するための手段やデバイスを指します。
スマートロックは、スマートフォンやICカードなどを用いて施錠・解錠を行います。また、ICカードを紛失した際にも、カードを管理システム上で即座に無効化し、新しいカードを発行することができるため、物理的な鍵の紛失や盗難による不正侵入のリスクを低減できます。これにより、合鍵の複製や紛失に伴うセキュリティリスクが軽減され、従来の鍵のように紛失時に交換費用やシリンダーの交換が発生しません。
主な導入効果
宿泊者1人あたりの対応時間削減
スマートロック導入によりチェックイン時間を短縮できます。
チェックイン業務時間比較
項目 | 対面チェックイン | スマートロック導入(省人対応) | スマートロック導入(完全無人対応) |
---|---|---|---|
チェックイン1人あたりの業務時間 | 5分 | 1分 | 0分 |
50人のチェックイン時間 | 250分 | 50分 | 0分 |
業務時間削減(対面比) | 0分 | 200分(約3.3時間) | 250分(約4.2時間) |
年間削減時間(365日) | 0時間 | 約1,217時間 | 約1,521時間 |
行列解消に伴うフロント業務の軽減効果
スマートロックシステムを導入することで、宿泊者は自身のスマートフォンを使って直接客室に入室できるため、フロントでのチェックイン待ちの列が減少します。これにより、フロント業務の負担が軽減され、場合によっては対応業務の50%以上を削減できる可能性もあります。
業務効率化の効果
スマートロックは24時間対応を可能にし、夜間スタッフの労働時間削減に貢献します。
種別ごとのメリット・デメリット
スマートロックにはさまざまな種類があり、それぞれの特性に応じて異なる利便性やセキュリティレベルを提供します。 ここでは代表的なスマートロックの種類について、その特徴やメリット・デメリットを詳しく紹介します。
1. ICカード型スマートキー
ICカード型スマートキーは、ICカードをかざすことでドアを解錠・施錠できるタイプです。宿泊施設やオフィスなどで広く導入されており、簡単な操作性が魅力です。
このタイプの大きなメリットは、ゲストが簡単に利用できることです。専用のICカードをかざすだけで解錠できるため、操作に戸惑うことが少なく、スムーズな入室が可能です。また、カードの導入コストが比較的安く、紛失した際の再発行も容易です。
一方で、ICカードは紛失のリスクがあり、その場合は新たにカードを発行する手間が発生します。また、一部のICカードはコピーが可能なものもあり、セキュリティ面での懸念があるため、施設の運用方針に応じた対策が求められます。
2. 暗証番号型スマートロック
暗証番号型スマートロックは、ユーザーが指定された暗証番号を入力することで解錠するタイプです。物理的な鍵が不要なため、紛失のリスクがなく、管理の手間を減らすことができます。
このタイプの利点は、鍵やカードを持ち歩く必要がない点にあります。一時的な暗証番号を発行することもできるため、宿泊施設などでのゲスト管理にも適しています。さらに、カードや追加デバイスを購入する必要がないため、ランニングコストを抑えられるのもメリットです。
ただし、暗証番号が他人に知られてしまう可能性があり、セキュリティ面でのリスクがあります。また、ゲストが番号を覚える必要があるため、一部の利用者にとっては負担になるかもしれません。加えて、多くの部屋で異なる暗証番号を設定する場合、管理が煩雑になりやすい点も注意が必要です。
3. スマートフォン型(モバイルキー)
スマートフォン型のスマートロックは、専用アプリやBluetooth、NFC(近距離無線通信規格)などの技術を利用して解錠するタイプです。スマートフォンを持っていることが前提となりますが、利便性の高さが特徴です。
このタイプの最大のメリットは、非接触で解錠できるため、スムーズな入室が可能な点です。ゲストが自身のスマートフォンを利用できるため、新たなデバイスを提供する必要もなく、コスト削減にもつながります。また、遠隔でのアクセス管理や一時的なアクセスキーの発行も可能で、高度なセキュリティ機能を備えています。
一方で、スマートフォンを持っていないゲストには利用できないため、施設によっては別の手段と併用する必要があります。また、アプリやネットワークの不具合によってシステムが使用できなくなるリスクもあり、安定した運用が求められます。
4. QRコード型
QRコード型のスマートロックは、スマートフォンや紙に印刷されたQRコードを読み取ることで解錠するタイプです。 操作が直感的であり、特に宿泊施設やレンタルスペースなどで導入が進んでいます。
QRコード型のメリットは、操作の簡単さにあります。専用のデバイスが不要で、 スマートフォンのカメラでQRコードをスキャンするだけで解錠できるため、 ユーザーフレンドリーな仕様となっています。 また、紛失しても簡単に新しいQRコードを発行できるため、管理が容易です。
しかしながら、QRコードが他人に転送されると不正利用のリスクがあり、 セキュリティ面での対策が必要となります。 また、スマートフォンを持っていないゲストには利用が難しく、 印刷の不鮮明さなどによる読み取り不良の可能性も考慮しなければなりません。
5. ハイブリッド型(複数機能統合型)
ハイブリッド型のスマートロックは、ICカード、スマートフォン、暗証番号、指紋認証など、 複数の方式を組み合わせたタイプです。 柔軟な運用が可能で、さまざまなゲストのニーズに対応できます。
このタイプの最大の利点は、選択肢の多さです。 ゲストやスタッフの状況に応じて、最適な方法を選べるため、 使い勝手が向上します。また、システム障害が発生した際にも、 他の手段で対応できるため、バックアップ性に優れています。
ただし、機能が多い分、導入コストが高くなりがちです。 また、複数の方式を管理する必要があるため、 運用の複雑さが増す点には注意が必要です。
施錠種別比較表
この表は、スマートロックメーカーを種別ごとにまとめたものです。これにより、どのスマートロックがどのような施錠方法にて対応可能か比較することができます。ホテルや宿泊施設の運営に最適なスマートロック選びの参考にしていただけますと幸いです。
製品名 | ICカード型 | 暗証番号型 | スマートフォン型 | QRコード型 |
---|---|---|---|---|
Baycomスマートロック | – | ● | ● | – |
KEYVOX | ● | ● | ● | ● |
MIWAロック | ● | – | – | – |
L!NKEY PLUS | – | ● | – | – |
RemoteLOCK | ● | ● | ● | – |
Akerun | ● | ● | ● | – |
カギカン | ● | ● | ● | – |
bitlock PRO | – | ● | – | – |
SwitchBotロック | ● | ● | ● | – |
LaresIA | ● | ● | ● | – |
タッチレスチェックインサービス | – | – | ● | ● |
STARRYスマートロックシステム | – | ● | – | – |
スマートロック 製品紹介
Baycomスマートロック(株式会社ベイ・コミュニケーションズ)

Baycomスマートロックは、中小規模の宿泊施設に適したクラウド管理型のスマートロックシステムです。工事不要で簡単に取り付けられるため、既存のドアをそのまま活用でき、導入時の手間やコストを抑えられるのが特徴です。クラウドを活用した管理機能により、遠隔操作での施錠・解錠や暗証番号の発行・削除が可能となり、無人チェックインや省人化運営をスムーズに実現できます。センサー式オートロックや遠隔施錠機能を備えており、施錠忘れの防止や不正入室のリスクを軽減し、安全性を向上させます。さらに、時限パスコードを利用することで、鍵の複製を防ぎながらゲストの利便性を確保できます。引き戸や電気錠、オートドアなど、さまざまなドアタイプに対応しており、宿泊施設ごとの異なる設備環境にも柔軟に適応できる点も魅力です。
料金:要問合せ
KEYVOX(ブロックチェーンロック株式会社)

KEYVOXは、ブロックチェーンロック株式会社が提供するセルフチェックインシステムと連携可能なスマートロックです。宿泊者はスマートフォンで受け取ったQRコードを利用し、スムーズに客室の解錠が可能となります。暗証番号、ICカード、スマートフォンアプリなど、さまざまな解錠方法に対応しており、利用者が自身の都合に合わせて選択できます。クラウドベースの管理システムにより、アクセス権限の発行や履歴の管理をリモートで行え、施設管理者はどこからでもリアルタイムで状況を確認できます。さらに、自動ドアや電気錠、スマートロックなど幅広いドアタイプに対応しており、既存の設備にも柔軟に導入できるのが特長です。
料金:初期費用 0円(導入サポートあり)・月額料金 2500円
〇各種パック料金7500~9500円 ※年払いによる割引あり
MIWAロック(美和ロック株式会社)

MIWAロックは、美和ロック株式会社が提供する信頼性の高いスマートロックシステムです。Philips社(現NXPセミコンダクターズ)が開発した非接触ICカード「Mifare®」を採用し、世界的に広く利用される高度なセキュリティ技術を備えています。薄型リーダーを採用したセパレートタイプや、スリムデザインで高機能を実現したエスカチオンタイプなど、デザイン性と機能性を兼ね備えたモデルが特徴です。非接触型のためカードをリーダーに差し込む必要がなく、摩耗による部品の消耗や異物の混入のリスクを軽減し、高い耐久性を実現しています。また、エラー発生時にはカードにエラー内容が記録され、フロントでの迅速な対応が可能となるため、施設運営の効率化にも貢献します。
料金:要問合せ
L!NKEY Plus(株式会社ユーエムイー)

L!NKEY Plusは、中小規模の宿泊事業者向けに設計された暗証番号式スマートロックで、鍵の受け渡し不要で効率的な施設運営を実現します。ゲストごとに異なる暗証番号を遠隔で発行・管理できるため、チェックイン・チェックアウト時の対応が不要になり、無人運営にも適しています。オートロック機能や入室履歴管理により、セキュリティの向上も図れます。さらに、工事不要で設置できるため、原状回復が求められる賃貸物件や民泊施設でも導入しやすい点が魅力です。加えて、F!nelinkを追加で導入すると、APIを利用した遠隔操作やICカードのリモート設定が可能になり、より柔軟な運用が実現します。
料金:初期費用 要問合せ・月額料金 0円
RemoteLOCK(株式会社構造計画研究所)

RemoteLOCKは、宿泊施設向けのクラウド管理型スマートロックで、暗証番号、ICカード、QRコードなど複数の解錠方法に対応しています。宿泊者は自身に適した方法で客室にアクセスできるため、利便性が向上します。クラウドベースの管理システムを活用し、施設管理者は遠隔で施錠・解錠を行えるほか、入室履歴の確認や暗証番号の発行・削除も可能です。これにより、複数のドアを一元的に管理でき、運営の効率化が期待できます。 また、PMSやセルフチェックインシステムと連携し、予約情報に基づいて自動的に暗証番号を発行できるため、フロント業務の負担を軽減し、無人運営の実現をサポートします。さらに、民泊や簡易宿泊施設向けの製品も提供されており、施設の規模を問わず導入しやすい点も特徴です。
料金:初期導入66,000~207,900円(鍵本体)+40,000〜50,000円/台(取付工事費)
月額料金 550~2,200円/台
Akerun Pro(株式会社Photosynth)

Akerun Proは、株式会社Photosynth(フォトシンス)が提供するスマートロックシステムです。既存のドアに工事不要で取り付け可能な後付け型の電子錠で、スマートフォンやICカードを用いた非接触型の解錠を実現します。ゲストはスマートフォンのアプリや発行されたICカードでスムーズにチェックイン・チェックアウトできるため、フロント業務の効率化や無人化運営をサポートします。Akerun Proのクラウド管理機能を活用すれば、遠隔から客室の鍵を発行・管理でき、宿泊者ごとに異なる入室権限を設定可能です。さらに、入退室履歴の管理機能により、セキュリティを強化しながら、ゲストの利便性も向上します。オートロック機能を備えており、鍵の閉め忘れリスクも低減できます。 Akerunは公式ホームページにて、現在のドアに取り付け可能かを診断する機能を提供しています。事前に適合する製品を確認できるため、スムーズな導入につながります。
料金:要問合せ
カギカン(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)

カギカンは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するスマートロックを活用した入退室管理システムです。 このシステムは、スマートロック「Qrio Lock」をドアに設置するだけで、クラウド上で鍵の解施錠を一元管理できるのが特徴です。設置に際しては、工事不要の後付け型スマートロックである「Qrio Lock」と「Qrio Pad」を使用し、既存のドアに貼付けるだけで簡単に導入できます。また、ICカードやPINコードで解施錠が可能です。 リモートでの解施錠や入退室の履歴管理が可能となります。「Qrio Lock」は日本国内の80%以上のドアに対応しているため、入退室管理を効率化し、セキュリティを強化するソリューションとして、多くの企業に導入されています。ただし、カギカンの主な導入事例はオフィスやレンタルスペースなどが中心であるため、ホテルや旅館での利用を検討する際には、事前にメーカーに問い合わせ、施設のニーズや環境に適合するか確認することをお勧めします。
料金:初期費用 0円
月額料金 4,500円/1拠点+機器レンタル料金2,800円~/扉
bitlock PRO(株式会社ビットキー)

bitlock PROは、株式会社ビットキーが提供する法人向けスマートロックシステムです。特徴的なのは、初期費用が不要で、月額5,000円(税込)から利用可能なサブスクリプションモデルを採用している点です。さらに、既存の扉に貼り付けるだけで設置が完了し、99%のサムターンに対応しています。 解錠方法は、スマートフォンアプリ、ICカード(NFC対応)、FeliCa、スマートウォッチなど12種類の多様な手段が用意されており、宿泊者やスタッフの利用状況に合わせて、解錠方法や権限の設定が可能です。これにより、宿泊者にはスマートフォンによるセルフチェックインを提供し、スタッフにはICカードを用いた入退室管理が行えます。 bitlock PROスターターキットに含まれるbitreader+は、タッチをすることで現れるテンキーがございます。予め指定したパスナンバーにより解錠が可能です。また、一度使用したパスナンバーはworkhubからかんたんに変更できるので、セキュリティ面も安心してご利用いただけます。 また、クラウドベースの管理システム「workhub」により、客室ごとの入退室ログの取得が容易に行え、複数拠点の一元管理も可能です。
料金:初期費用0円・月額料金5,000円~
LaresIA(株式会社GOAL)

LaresIA(ラレシア)は、株式会社GOALが提供する電池式スマートロックで、宿泊施設において利便性とセキュリティを両立できる製品です。宿泊事業においては、鍵の受け渡しが不要な暗証番号やICカードによる解錠が可能なため、無人チェックインの導入が容易です。暗証番号は宿泊ごとに変更ができるため、セキュリティ面でも安心です。さらに、管理者は専用アプリ「LaresIA ON」を通じて、宿泊者や清掃スタッフに対して柔軟にアクセス権限を設定でき、施解錠の履歴もリアルタイムで確認できます。 取り付けは電池式で配線工事が不要なため、既存のドアにも手軽に導入可能です。左右勝手の自動設定機能により、さまざまなタイプのドアに対応できます。セキュリティ機能も充実しており、覗き見防止フィルターやランダムなダミーキー入力によって不正解錠のリスクを軽減します。特に無人チェックインを実施する施設においては、宿泊者に安心感を提供できます。開閉センサーを活用すれば、宿泊者が退出した後に自動で施錠されるため、鍵の閉め忘れも防止できます。2ロック仕様であれば、上部のロックを手動で施錠すれば下部も自動で施錠され、確実なセキュリティが確保されます。
料金:要問合せ
タッチレスチェックインサービス(全日空商事株式会社)

全日空商事株式会社が提供する「タッチレスチェックインサービス」は、宿泊業界向けのオンラインチェックインソリューションです。宿泊者は専用アプリのダウンロード不要で、ブラウザ上から宿帳入力や施設案内、決済、デジタルキーの利用が可能です。日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語に対応しており、インバウンド旅行者にも利便性の高い設計となっています。また、複数のプロパティ・マネジメント・システム(PMS)と連携できるため、既存の運用を大きく変えずに導入できます。デジタルキー機能により、宿泊者はスマートフォンを用いて客室の施錠・解錠が可能になり、物理的な鍵の受け渡しが不要となることで、業務の効率化と非接触でのスムーズなチェックインが実現できます。
料金:初期費用 要問合せ・月額料金 750円~/室
STARRY(株式会社SOZONEXT)

STARRY(スターリー)は、株式会社SOZONEXTが提供するクラウド型のスマートロックソリューションです。物理的な鍵の管理が不要となることで、紛失や複製のリスクを低減し、鍵の管理コスト削減にも貢献します。予約情報に基づいて各ゲストに固有の入室番号が自動発行され、チェックイン時にスムーズな入室が可能となります。さらに、ゲストがチェックアウトすると、使用していた入室番号は自動的に無効化されるため、次の宿泊者のセキュリティも確保されます。こうしたシステムにより、宿泊施設はフロント業務の負担を軽減しつつ、高いセキュリティと利便性を両立することができます。
料金:要問合せ
KEY STATION(Keeyls株式会社)

既存の鍵をボックス内に収納するだけでよいので、ドアや鍵交換が不要です。「いつ」「誰が」「どの鍵」を持ち出したか、および「返却状況」の履歴が確認できるので安全です。リモート本人確認・チェックイン機能・緊急時通話機能や、施設予約管理機能が備わり、ホテルや旅館の無人フロント化システムとして利用されています。すべての室数に対してロックを取り付けるコストを抑えたい、という要望がある宿泊施設様にとっては、物理鍵の受け渡しを無人化する方法が有効です。KEY STATIONを導入すると、フロント業務を省略し、24時間対応や深夜や早朝対応のチェックイン・チェックアウトを実現できます。
料金:要問合せ
スマートロック導入の流れ
スマートロックを導入する際には、事前の計画と適切な選定が重要です。ここでは、宿泊施設がスマートロックを導入する際の具体的な手順を解説します。
現状のドアの確認とスマートロックの選定
まず、導入予定のドアの種類を確認し、適したスマートロックを選ぶ必要があります。
- ドアの形状と仕様: ドアの厚さや材質、シリンダーの仕様を確認し、互換性のあるスマートロックを選びましょう。
- 必要な機能の整理: オートロック機能、遠隔操作、一時的なアクセス権の発行など、必要な機能を明確にします。
- メーカーと価格の比較: 各メーカーの製品を比較し、予算と必要な機能のバランスを考慮して選定します。
スマートロックの購入
スマートロックは、オンラインストアや実店舗で購入することができます。それぞれのメリットを考慮して選ぶことが大切です。
- オンラインストア: 多くの製品を比較することができ、レビューを参考にしながら選定できます。
- 実店舗: 実際に製品を手に取って確認でき、スタッフに相談しながら選ぶことができます。
取り付け
スマートロックの取り付け方法には、DIYで行う方法と専門業者に依頼する方法の2つがあります。
- DIY: 取り付けが簡単なモデルであれば、自分で設置することができます。ただし、正しく設置できるか確認することが重要です。
- 業者に依頼: 大型施設や複雑な構造のドアの場合、専門業者に依頼すると安心です。
スマートロックの設定
スマートロックをスムーズに運用するために、専用アプリの設定が必要です。
- 専用アプリのインストール: 事前にアプリをインストールし、操作に慣れておくことが大切です。
- アカウントの作成: メールアドレスや電話番号を登録し、セキュリティ設定を行います。
- 鍵の登録: アプリ内でスマートロックの鍵を登録し、適切なアクセス権限を設定します。
動作確認
導入後は、スマートロックが正常に動作するかを確認することが重要です。
- 施錠・開錠の確認: スムーズに作動するかテストを実施します。
- オートロック機能のチェック: 正常に作動するか確認し、履歴管理機能が適切に動作するか検証します。
スマートロックの導入には、適切な計画と段階的な導入が必要です。安全かつ効率的な運用を実現するために、しっかりと準備を行いましょう。
まとめ
スマートロックの導入は、中小規模の宿泊施設にとって業務効率化や顧客満足度向上、セキュリティ強化といった多くのメリットをもたらします。従来の鍵の受け渡し業務をデジタル化することで、フロントの負担を軽減し、宿泊者にとってもスムーズなチェックイン・チェックアウト体験を提供できます。また、スマートロックの種類にはICカード型、暗証番号型、スマートフォン型、QRコード型、ハイブリッド型があり、施設の規模や運営スタイルに応じた選択が可能です。
導入の際には、現状のドアの仕様や運用ニーズを確認し、適切なスマートロックを選定することが重要です。DIYで設置できる製品もありますが、専門業者に依頼することでより確実な運用が可能になります。さらに、アプリ設定や動作確認を徹底し、万全の状態で運用を開始することが求められます。スマートロックを活用することで、より快適で効率的な宿泊施設運営を実現しましょう。

- ステイシーのコールセンターを担当しているメンバーたちで、記事を書いています。ホテル・旅館のみなさまに役立つ情報を発信していきますので、よろしくお願いいたします。
- 2025年3月26日ホテルシステム待ち時間ゼロ!オートチェックインでホテルステイをもっと快適に
- 2025年3月26日ホテルシステムもう慌てない!ホテルチェックイン徹底ガイド
- 2025年3月16日分析OCC(客室稼働率)とは?稼働率を上げる方法
- 2025年3月16日分析ADR(客室平均単価)とは?活用方法を紹介します